ビジター(アウェー)でこそ勝負を賭けろ


微妙に記憶を辿ってみると、昨秋も似たようなものだった印象があるのだが
今年の秋も毎週のようにイベントでの地方遠征が多くなっているポッシボー
学生サイドでは定期テストの谷間、社会人サイドでは年末・師走に入る前で
遠方でのイベントが打ちやすい時期なのだろう、あくまで推測の域を出ないが。
メンバーもファンもこ慣れた土地を離れ、開放的な空間で行うイベントと共に
前後ではちょっとした旅行気分も味わえるという、お互い多少費用は掛かるが
なかなかに楽しい機会であることは間違いない。
いつもとは違う雰囲気の中で、いつもとは違う客層の前でイベントを行う。
ならばせっかくだから、いつもとは違う気持ちで臨んでみるのはいかがだろうか。


わざわざ遠征してまでイベントを行う最大の理由、それは当然のごとく
新たなファンを獲得することであろう。
まぁ前の方に座ってる客の多くは、いつも見るような顔のファンであると思うが
それでもポッシだけを目当てに来るファンだけでなく
同時出演のゲストのファンや、たまたま通り掛かった一般の人の前で
自らのパフォーマンスを見せられることは大きなチャンスである。
だからこそ、遠征の最大目的である新規ファンの獲得を目指すのであれば
いつものようなイベントをただ淡々とこなすのではなく、メンバーもスタッフも
いつもより気合を入れて臨むべきなのではないかと思うのである。




見慣れない人たちに愛想を振りまいても、じっと見られるだけで終わるよりは
自分を応援してくれているとわかっている人とコール&レスポンスした方が
ステージの上から見ていくらか気が楽なのは理解出来なくもない。
だが、その相手は黙ってたって遠方まで付いて来ているような人である。
都内だろうが地方だろうが来てくれる人には、いつでもフォローアップ出来る。
ならば(極端な話だが)いつも会えるファンには少しだけ我慢してもらって
そこでしか会えない人に対し、より積極的に最大限のアピールをするべきだ。
もちろん、基本的なパフォーマンスの面でもしっかりと
(ここは集まった客に一様に)魅せることを忘れないのは言うまでもなく。


握手会が併催されるイベントにおいては、それへの参加券が添付される
CDやDVDの売り方にも気を配って欲しいところである。
記憶しているところでは昨年のモレラ岐阜、最近伝え聞いたところでは
先日の仙台においても「いずれの商品も1枚購入につき握手券1枚」という
相も変わらずノープラン(と買う側としては感じている)な販売手法が取られている。
1000円台のシングルと3000円台のアルバム、あげくは4000円近いDVDの
いずれを買っても一様に握手券1枚、つまり1回の握手単価に最大3000円の差。
新たに興味を持ってくれた人がいきなり4000円のDVDを買うわけがない、
だからこそそういう人たちのためにシングルCDは残しておくべきなのに
既に同じものを何十枚と持っている百戦錬磨の兵たちばかりに買い漁られ
本当に行き届くべき人々に行き渡らないという結果を生み出してしまう。
(常連のファンが自重すればいいのだろうが、ファンの資金だって有限なのだ)
かなり乱暴な例えをすれば、1000円単位毎に握手券1枚とかにしておけば
より多く回りたい常連は単価の高い方を積極的に購入してくれるだろうし
それによって余裕の出たシングルCDを、初見の客に買ってもらうことも出来る。
ほんの少しの手間、商品単価に対する握手券の添付枚数を上手く調整するだけで
より効果的なプロモーション、販売成果を持ち帰ることが出来るはずなのに・・・




挙げようと思えばいくらでも指摘したい点は上がってくるのだが
あまりにも長くなってしまいそうなので、今回は双方ともひとまずこの辺で。
ただひとつ強く言っておきたいのは、単なる努力に少しだけ知恵を働かせることで
努力の成果は2倍にも3倍にもなるということ。
がむしゃらに頑張るのが悪いとは言わないが、頑張りどころを的確に見極めることで
その頑張りをより効率的に成長・進歩へと結びつけることが出来るはずなのだ。
「可能性を信じて」ただ突き進むだけではなく、自らに見出した可能性を
いかにして現実のものへと昇華させることが出来るか。
まだ中高生の彼女たちの未来は無限に広がっているようにも思えるが
油断しているとあっという間に過ぎ去ってしまうのもまた青春時代というもの。
一日一日を、1回1回を大切に積み重ねて行って欲しいと願うのである。


って、これを大きな遠征が一段落した今書いても意味のないことな気はするけどね・・・
まぁ今後も開けた場でイベントを行わないわけでもなかろう。
その際に心の片隅にでも置いといてもらえるのなら幸いかな。