浮き彫り

都合3回のチャンスがあった中で、運良く2回もかえぴょん為書きをもらうことが出来たし
かえぴょん以外の5人の中では、はしもんやごとぅーとの会話でまた新たな魅力を模索出来たりと
個人的には大満足のうちに終了した今回の写真集為書きイベントではあったのだが
その中でひとつだけ目についたというか、痛烈に実感してしまった出来事があった。




俗に「おまいつ」と呼ばれる3〜400人の熱烈なファンが支える現在のポッシボー界隈。
初めてポッシボーを見てから1年半を数えるにい☆彡も、いつしか現場には顔見知りも増え
いろんな人に声を掛けてもらったり、または声を掛けてみたり出来るようになっていた。
いつも顔を合わせていれば、自然と顔や名前、気心までもが知れてくるような現場の中で
その最中央たるイベントのステージに立つポッシボーのメンバーにとってもその傾向は顕著で
顔や名前はもちろんのこと、その人が誰を一推しにしてるのかすらも完璧に覚えていたりもする。
(自分のことを応援してくれるファン以外にも、「この人は○○が一番好き」なんてのを覚えてる子も居る)


そんな人たちがドサッと一堂に会した、今回の写真集イベント。
ファン側の「誰が引けるのかな」や、メンバー側の「誰が来てくれるのかな」に加え
ファンもメンバーも関係なく「誰が誰を引くのかな」という思いを抱くという
通常のアイドル現場においては到底あり得ない雰囲気の中で
パーテーションの向こう側から聞こえて来るファンの歓喜や失望の叫びと
メンバーの「おー!○○さん!」「□□さんまた外れちゃったの〜?」という黄色い声に
顔馴染みの面々は容易にその光景を思い浮かべては腹を抱えて爆笑するという
我々にとっては非常に楽しい現場となったのである。


昨年の同じようなイベントよりも単価が安いことや、そう言った付加的楽しみ方が出来ること、
単純に普段とは比べ物にならないほど長時間メンバーと交流出来るという今イベント自体の楽しさと
その中で「推しがまだ当たっていない」という人の思惑も渦巻いたりするなどして
今回のイベントに参加出来る各限定300枚の整理券は、初回の新宿を除く3会場で
イベント直前もしくはイベント当日の朝には完売するという大盛況。
会場の雰囲気としても商業的に見ても、大成功のうちに終了したイベントだったように見えた。




・・・だが。
そんな大盛況のイベントの裏では、今回のイベントに興味を持ってくれていたにい☆彡の友人2名のうち
1名は会場に来てイベントに参加出来たが場の雰囲気に馴染めず隅に追いやられてしまったり
1名は整理券完売により参加すらも拒否されてしまう憂き目に遭う結果となってしまったのである。


短期的に見たら大成功だったかもしれないが、長期的に見た場合ははたしてどうなのだろうか。
2人の新しいファン予定者に「敷居が高い」と思わせてしまったことはマイナスなのではないだろうか。


既存のファン、スタッフ、そしてメンバー自身がお互い楽しそうにしている光景を見て
ポッシボーは400人のおまいつ(の為の)アイドル」
というキャッチコピーが明確に思い浮かんだのは、きっとにい☆彡だけではないと思うのである。




今回の「写真集為書きイベント」自体が”これまでのファンへの感謝祭的なイベント”といった
趣を持っていそうな点があることは、にい☆彡も確かに感じている。
「新参者は今回は回避して、オレたち常連にチャンスを譲れ」的な思惑があったのも否定は出来ないだろう。
実際自らの浅慮により31日は自力で整理券を確保出来ず、友人からなんとか譲ってもらったという
”新規ファンをないがしろにした結果、恩恵にあずかれた”事実を持つにい☆彡が
このような議題を声高に叫ぼうとすること自体が非常におこがましい事であることは重々自覚している。
でも、こうしてインサイドに居て「めちゃくちゃ楽しい!」と思えているからこそ
「より多くの人にこの楽しさを体感してもらいたい」と思っていることもまた事実なのである。


今回、我々を最高潮に楽しませてくれたメンバーではあるが
この”陰の問題点”に関しては、彼女たちにも苦言を呈さねばならないであろう。
確かにいつも来てくれる顔に会えたことは彼女たちにとっても嬉しいことなのかもしれないが
だからと言ってその人ばかりに注視し、他のファンをないがしろにしたという事実があった(らしい)ことは
決して容認していい出来事ではないはずだ。
明らかに”自分が一推しではない”と知っているファンに対して
「私でごめん」という言葉を至るところで目や耳にした事実も含めて
そう言う人たちこそを自らのファンとして取り込んでやる、そんな気概を見せるべきではないだろうか。
様々な”実力”を身につける努力と同じように、アイドルのパラメーターとしては実力と同等に重要な
より多くのファンからの”人気”を得る努力もぜひ頑張ってもらいたいと思うのである。
6人は同じグループの”仲間”であるが、同時に直近の”ライバル”である。
どんなことにおいても、「私が6人の中で一番になるんだ!」という意志を持って臨んで欲しい。
直近の5人にも勝てないようでは、その先さらに幾千幾万と現れる”敵”から
”勝利”を奪取することなど到底出来ないはずだから。




http://d.hatena.ne.jp/piihosi/20080707#p2
少し前に、こんな記事を書かせてもらった。
ポッシボーは今、本当に「400人のおまいつアイドル」になりかけているような気がする。
はたしてこのまま、400人と6人でお互い囲い囲われ続けてしまっていいのだろうか?
「今を楽しむ感情」と「未来を憂う思考」がせめぎ合い、ジレンマとなって胸をかきむしる、今日この頃。